シャルロッテとマルセル

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6 シャルロッテとマルセル(終)

6 太陽が沈みゆく刻。静まりつつある森の中、三角屋根の家で、魔女と人間が話をしていた。「買い物お疲れ様。マルセルが来てから本当に助かっているわ。ありがとね」「いやいや、礼なんて言われることをした覚えはないよ。俺は自分にできることをやってるだ...
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5 シャルロッテの家族

5 次の日の朝。シャルロッテが早く起きて薪割りをしていると、カリンが箒に乗って飛んでやってきた。「おはよう、シャル。今日は早いのね」「うん。おはよう、カリン。どうかしたの?」「実は鍋に穴が開いちゃって。何度も直してたんだけど、そろそろ難しく...
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4 シャルロッテを求めた青年

4 六日目の晩。昨晩のこともあって、今晩ばかりは少々気が進まなかった。もし嫌われてしまっていたらと思うと胸が痛くなる。これは最初の晩までに感じていた痛みにとても良く似ていた。これでは結局、マルセルと触れ合う前に逆戻りだ。「でも、明日必ず行く...
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3 マルセルの心に潜む闇

3 五日目の晩。場所は森から少し行ったところの小路の隅。 今晩もやはり、マルセルはすぐに見つかった。しかしシャルロッテには、今晩はマルセルが自分を待っているように見えた。 それになんだか元気がない。だがそんな暗い表情も、シャルロッテの顔を見...
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2 シャルロッテの求めた青年

2 月明かりで、不思議な影ができている。四角くて、大きい。シャルロッテのものではない。何個も連なっている。森から一歩も出たことのなかったシャルロッテには、それが道の両端に建つ家々の影であると気がつくのに時間がかかった。 シャルロッテが人間の...
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1 シャルロッテの一目惚れ

1 それは一目惚れというものなのだろう。彼女は、森の中にある丘から人間の町を眺めるのが好きだった。ある日の晩、夜な夜な町の中をあちこち歩きまわって、荷物を少しずつ膨らませていく青年を見つけたのがきっかけだった。 巨人の少女、シャルロッテは森...
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